単行本化もされた
たぬきちの「リストラなう」日記 に、
「日本電子書籍出版社協会」発足会見について、こんな記述がありました。


本来の出版社の役割は、作家と読者をスムースにつなぐことだ。それが既得権を逃すのが怖いあまり、作家と読者の間に税務署のように立ちふさがろうとしている。最悪のビジネスモデルだ。

http://d.hatena.ne.jp/tanu_ki/20100408/1270743572


全体の趣旨には同意するのですが、
「ビジネスモデル」を最悪としているのは間違っていると思います。

批判されるかもしれないけれど、ビジネスモデルとしては、「作家と読者の間に税務署のよう介入する」で間違ってないと僕は考えています。

問題はその見せ方。

出版業界はあまりに長い間、「対外的にどう見えるか」ということに無頓着すぎました。

他者や他者が作ったものを、どう見せるか、ということには長けているのに、「自分たちをどう見せるか」はあまりに未熟すぎるのです。

だから、あたかも【アップルやグーグルが 消費者の味方】で、
【出版社は中間搾取をしてるだけ。消費者の敵】みたいな構図が、ここまで浸透してきてしまってるのだと思うのです。

ちょっと冷静に眺めてみると、アップルやグーグルは、出版社より、はるかに大きな「中間搾取」をしています。


出版業界が、時代にあった自分たちの立ち位置、新しいビジネスモデルを模索するのも、もちろん大事です。

でも、その前に、まずは「自分たちを客観的に見ること」
そして、その上で、
「自分たちをどう見せるか」を徹底的に考え抜くことを、まずは出版業界の人々がしなくてはならないことだと、僕は思います。

その精査を通して、もっと大局的な視点が身についてくるはずだからです。