『「本屋」は死なない』
石橋毅史 新潮社

第二回「12歳の文学賞」で大変お世話になった、岩手県・盛岡の「さわや書店」の元・カリスマ書店員・伊藤清彦さんが登場していたので、読み始めた一冊。

(大賞を受賞した三船恭太郎くん(当時・小五)が岩手県・盛岡市在住で、
岩手県のシェアNO.1新聞「岩手日報」が、受賞のニュースを一面トップで報道してくれました。
それを受けて一番に仕掛けてくれたのが、「さわや書店」でした。
おかげさまで、『12歳の文学 第二集』は、岩手県ではダントツ1位のベストセラーとなったのでした)

書店の世界では知らぬ人がいないといわれる伊藤清彦さんが「さわや書店」を去った「その後」におこなわれた丹念なインタビュー。

本、書店、書店員への愛が溢れている一冊です。

おそらく、もしも3年くらい前に読んだならば、僕はもっと感銘を受けていたはずです。
もしくは、もしも10年後に読んだならば、大きく心揺さぶられるかもしれません。

正直、今の僕には、そこまで響きませんでした。

その愛は、誰のためのもの?
その愛を貫くことで、本当に幸せになる人はどれくらいいるのだろう?
などということを考えてしまいます。

ウェブだ、デジタルだ、あいてぃーだ、と言ってるうちに、出版人としての魂を失ってしまったのか、
と糾弾されるやもしれません。

そうじゃないんだ、と反論したい気持ちはありますが、
でも、もしも、今の僕が「出版人としての魂を失った」状態ならば、そんな魂はいらないかもなとも思います。

細かく説明するのは止めますが、
ただ一つ言っておきます。

「出版人としての魂を失ってしまったのか」なんて言う人よりも、僕は絶対に、出版という世界を愛してます。