2013年9月頭からの、サバ休(サバティカル休暇)開始から、間もなく一ヶ月です。

実際にサバ休を取得してみた始めの一ヶ月が、どんなものだったのか、
そして、
その感想などを報告したいと思います。

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(『西原理恵子の人生一年生2号』より)


■ある意味、日本人らしいサバ休スタート一ヶ月

というものの、
「本格的にスタートするのは10月から」という気分なのが正直なところです。

休暇前から引き続き携わっていた仕事(マンガサイト『コミスン』や、西原理恵子さんのLINEスタンプなど)があり、週に一度くらいは神保町に足を運んでいました。
加えて、
引っ越しに伴う片付け、10月からの海外渡航に向けた準備などもあって、ほぼ関東圏にいました。

そんなわけで、僕が過ごした日々が「サバ休の一ヶ月」としてふさわしいものなのかは疑問なのですが、
まあ、「休みなのに、なんだかんだいって、いつも仕事しちゃってる」という状況は、日本人らしいなあとも思うので、逆に、サバ休レポートとしてはリアルなのかもしれません。


■毎日出社してるとなかなか浮かばない感情

もちろん、毎日会社に行く、という状況とは全く異なる毎日になるわけですから、
なかなか興味深い一ヶ月でした。

今月の日誌を見てみると、よくもまあ、これだけ毎日、何かしらのイベントがある一ヶ月だったなあと思います。
(イベントというのは、リアルイベントに限らず、「小学生の頃に描いたマンガをKindleストアで販売開始してみた」とかも含みます)

●「せっかく一年も休暇を取ったのだから、無駄に使っていては勿体ない」という思いが湧いてくる
ということとも関係しているのかもしれません。

日々、会社勤務をしていた時も、「一日を無駄に使いたくない」という思いが強いほうだったと思うのですが、
●一年間、という「限定された特別な時間を得させてもらっている」という感情
が、より強める作用を持つのかもしれません。

もちろん、サラリーマン生活も、様々なイベントがありますが、
毎日毎日がなんとなく忙しくしているうちに一年があっという間に経つ、
という状況になりがちです。

そうした日々から一度抜けられる、というのは、大きな収穫のように思います。



■良い悪いはさておき、「会社勤務」が持つ力も

その一方で、「会社勤務」というものの持つ強みも感じたのは事実です。

上記のような気持ちがあるにせよ、
●誰に見張られてるわけでもない。仕事をしている他者の目が希薄。
ということは気楽な反面、作業スピードを遅くする、というのは予想通りでした。

また、良し悪しはさておき、
●サラリーマンが、毎日出社して、なにかしらで忙しい(実際その作業にどれほどの意味があるかはさておき)ことによって得られる「仕事してる感」は、当然得られない。
のは、当たり前ながら、改めて実感しました。

●「自分が取り組んでいるこの作業は、果たして何の成果に繋がるのだろうか」という意識が明確になる。
ということと表裏一体なのだとは思います。

そもそも、この程度の感想は、
サバティカル休暇を取るまでもなく、自営業やフリーランスの方からしたら当たり前なのかもしれません。

だからこそ、「大きな歯車の中で働くことの、メリットと、そのメリットゆえの甘さ」を、半歩外から見られるというのも、なかなかいい経験でした。



なんだか全然エキサイティングでない振り返りですみません。
(これまで、やろうやろうと思いながら先延ばしにしていたことに腰を据えて取り組めたり、
個人的には実りある一ヶ月でしたが)

来月末の振り返りは、きっともっとドラマチックになっている!はずです。

でも、会社勤務と休暇の狭間を揺れ動いているような時間を一ヶ月も体験できたというのは、
新しい視点を持つ機会にもなり、それはそれで、正しい「サバ休の一ヶ月」の過ごし方、なのかなあと思ったりもしています。


追記:
これを書いた後に、「大事なこと書き忘れてた」と思い出したことがあったので、
「やりたいこと」は勘違いだったかもと気づく「サバ休」に記しました。