昨今、日本で
「三丁目の夕日みたいな時代の活気をもう一度!」
的な風潮があったりしますが、
そんなん無理だっつーの
って思います。
冷めたことを言いたいわけじゃありませんよ。
アフリカのルワンダで過ごした後に
日本に戻ってくると
「政治的、社会的に考えてどうの、ではなくて、
物理的に考えてありえない」
と思うのです。
途上国で滞在した後に
東京に戻ってみると
「ここで一体、何を売ればいいっていうの??」
と心底思いますから。
今の日本において、
新しく必要なものなんて、もうない
といって、決して大げさではないですよね。
この一年間で買ったもののうち、
本当に「ないと困る」ものを数えあげてみてください。
おそらく、
食べ物と生活用品以外、ないはずです。
新しく買った、あの服もその帽子もこの電化製品も、
どれも、
機能で考えれば、数年前に買ったもののままで
なんら問題なかったはずです。
きっと、食べ物と生活用品でさえも、
「あれ、買わなくってもどうってことなかったよね」
というものだらけで、
「あ、そういえば、買ったけど全然使ってなかった」
と気づいたものも少なくないんじゃないでしょうか。
ルワンダは違います。
日本人からすれば「ないと困る」ものだらけ。
そんなところで、
若者人口が増えて、
人々の収入が増える、
わけです。
「きっと高度成長期前夜の日本は、
こんな雰囲気だったんだろうなあ」
という印象を、街のあちこちで感じます。
そりゃあ、
『三丁目の夕日』的な状況は、
自ずと生まれてきますよ。
一方、これだけ成熟した日本で
「三丁目の夕日みたいな時代の活気をもう一度!」
なんて
無理に決まってるじゃないですか。
下りのエスカレーターで、必死で逆走してる子ども
みたいな感じです。
じゃあ、
「このまま成長は諦めて、経済二流国になっていけばいいのか」
というと
それはまた別の話でしょう。
下りのエスカレーターに乗ってることは
しっかりと受け止めて、
素直に降りて、
その古くなったデパートから出ましょう。
扉の外に出て、新しい成長のかたちを見つけるほうが
100倍面白いし、可能性があるはずです!
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