先日、東北大学で講演して来ました。
お題は「グローバル」!

僕が8カ月ほど世界を巡って感じてる
「グローバルって、案外チョロいかも」
をキーワードに語り尽くしてきました。

「なかなか一歩を踏み出せずにいたけど、今日の話で勇気が出た」など、
ちゃんと伝わってる!と思える感想ばかりで嬉しかったです。

水野隆 東北大学 講演


ツイッターで、上記のようにつぶやいたところ、
「旅行者だからチョロく見えるだけだよ。
そんな甘くないって」
という批判をいただきました。

そうかもしれません。
世界各地を巡りながら、たくさんの人たちから話を聴いてきたとはいえ、
実際、僕は海外で何かビジネスを成功させたわけでもありません。

僕が思うような「チョロい」ものじゃないのかもしれません。


でも、僕はやっぱり「チョロい」と伝え続けたいと思う。

国もメディアも、グローバルグローバルって叫べば叫ぶほど、
なんか、「スーパーマンにならないと戦っていけない荒野」
みたいなイメージになって、外に出て行く気持ちを減退させてるように見えるのです。

グローバルって、ぜんぜんそんなんじゃないはず。
特に日本でそこそこやれてる人なら、世界的に見て、その分野で相当優秀なほうに入れると思います。
そういう人を怖じ気付かせてどうする、と思うんです。

そもそも戦争じゃないんだから「戦う」必要ないし。

水野隆 東北大学 講演


僕の話を聴いて、「俺なら楽勝じゃん」と思い込む人が一人でも多く出てるといいな。

もしもそれが仮に勘違いであれ、学生が根拠なき自信を持たないでどーする
僕はそう思うのです。

「手強そうだようー。なんとか戦って勝たなくちゃ!」と
肩に力が入りまくっているよりも、

「チョロそう」「ま、余裕でしょ」
くらいのスタンスで行ったほうが上手く運ぶことのほうが
結構多いと思う。


今の日本に欠けてる「グローバル論」は、案外、そんなところだったりするんじゃないかなあ。